このブログでも取り上げた、デニス・チャクルがカフェで居合わせた客に侮辱罪で訴えられた事件は、デニス側の主張が認められて無罪判決が出ていましたが、原告側がそれを不服として上告した模様です。
↓当時の記事 デニスが「ムスリムの戒律を守ってスカーフをした女性」を侮辱したという内容
事件のあらまし
昨年の報道では、デニス・チャクルがカフェで居合わせた敬虔なムスリムの女性客に「ここはサウジアラビアではない!」と、「スカーフをつけていること」に対して侮辱を受けたという話でした。
昨年の裁判では、結局デニス側の無罪が言い渡されたようですが、原告側はこれを不服として上告したようです。
↓新たな証言についての記事
デニス側の主張
今回の裁判では、デニス側の証人として友人が証言台に立ち、このトラブルの発端が相手方にあることを証言しました。
事件当時、デニスと友人らはカフェで友人の誕生会を開いていて、記念写真などを取って賑やかに食事を取っていました。
パーティーということもあって、デニスらは飲酒をしていたようですが、それを同じ店内にいた原告の女性は苦々しく思っていたようです。
デニスらが写真を撮っているのを見た原告女性は、自分たちの写真を撮っていると勘違いして、それをやめるよう声をかけたようで、それを聞いたデニスはカチンと来たのか、「別にあなたの写真を撮っているわけではない なぜあなたの写真を取る必要があるのか?」と抗議したところ、女性はデニスらの飲酒を責め、それを聞いたデニスは頭に来て「ここはサウジアラビアではない!」と、声を荒げたという話です。
これはデニスの友人の証言なので、100%うのみにはできませんが、この話を聞いてデニスが「ここはサウジアラビアじゃない!」と言ったことに合点がいきました。
トルコはイスラム教徒が多い国ですが、サウジアラビアのように飲酒が法的に禁止されているわけではありません。ですので、デニスらが飲酒をしていたとしても、咎められる筋合いではないのです。
こうなると、原告の言い分がおかしいのではないかと思ってしまいますね。
第一報の時とは印象が違います。
年々厳しくなるトルコの保守層の目
最近トルコは保守層の声が大きくなって、世俗主義の建前が揺らいできているように思えます。エルドアン政権が保守層に阿らなければ政権を維持できないのをいいことに、民族主義、イスラム保守が国民にイスラムの慣習を強要しようとしているのです。
政治的なことは外国にいる私たちには何も口出しできませんが、こういう動きはドラマ制作の現場にも影響するので、トルコドラマ好きとしては複雑な気持ちになります。
西欧諸国はポリコレを振りかざしていますし、トルコではイスラム保守がうるさい・・・なんだかなぁ・・・。
デニス・チャクルは勝気な印象で、先日も撮影現場で問題を起こして「ややこしい人」のように思われていますが、今回の話を聞いて、もしかしたらなんらかの情報のミスリードがあったのかも、とちょっと思ってしまいました。
裁判が終わらないと何とも言えませんが、何にせよ早く解決して演技に集中してもらいたいですね。