スレイマンはイラン遠征で自分の心身を癒してくれた若い医師フェルハトを小姓頭にして帝都に連れ帰りました。
小姓頭と言えば、今までイブラヒムやマルコチョールら、スレイマンにとって信頼できるものが任命されてきていて、ここしばらくは空席になっていました。
そもそも小姓頭とはどういう役職なのでしょうか?
小姓頭(hasodabaşı)
文字通りとれば、「皇帝の特別な部屋」付の世話係で、主に皇帝の衣装や持ち物の管理を任される仕事でした。
小姓頭の部屋は皇帝のすぐ隣にあり、ほぼ24時間皇帝の側にいることになります。
しかも、皇帝の4つある封印を管理するのも小姓頭の仕事であるため、皇帝にとって最も信頼できるものがその任を任せられるので、その影響力は絶大だったと思われます。
フェルハト役はSafak Baskaya
スレイマンの心に寄り添い、良心の呵責の苦痛を和らげて信頼を得た若き医師フェルハトを演じているのはSafak Baskayaという役者さんです。
彼は人気商売には珍しくインスタグラムなどのSNSをすべて非公開にしていて、個人的な情報はとても少ないですが、公開されている情報では1983年7月9日イスタンブール生まれ。マルテペ大学で演劇を学んだようです。身長は180センチとされていますが、もっとありそうに見えますね。
出演作品としてはLosers' Club (Kaybedenler Kulübü)という映画でメジャーデビューしたようです。
↓は映画についてのインタビューを受けるSafak Baskaya めっちゃ顔が細長いw
この作品は1996年~2001年まで実際に放送されていたラジオ番組を題材にしたコメディーですが、当時の政治的時代背景を無視していると批判を受けたようです。
2013年にはバヤジット皇子役のAras Bulut Iynemliが主演したMahmut ile Meryemに出演。
↓関係ないけどこの映画のAras Bulut Iynemliが、長髪で衣装も似合ってなくてちょっと笑えるw
そしてジハンギル皇子役のトルガ・サリタシュやギュルフェム役のセレン・オズトゥルクも出演しているBenim adım gültepeにも出演。
↓これも関係ないけど、メガネのトルガ・サリタシュがかわいいw
そしてスレイマン役のハリット・エルゲンチェ主演のVatanim Sensin で、実在の革命戦士 Mestan Efeを演じ、評価されました。
最新出演作はDirilis: Ertugrulで、Yinal役を演じました。
いかがでしたか?小姓頭は皇帝の私物を管理する「最も信頼されている」家臣であることがわかりました。
老齢で健康に不安のあるスレイマンにとって、医師でもあるフェルハトの存在は心強いのではないでしょうか。