以前、このブログで紹介したチャガタイ・ウルソイが主役を降板したフズル兄弟を主役にしたドラマ「Barbaros」が、トルコ国営テレビ（TRT)で、鋭意制作されています。
もっとも有名な海軍提督「バルバロス」
赤いひげを持つことから「バルバロス」と呼ばれていたフズル提督は、トルコの英雄として語り継がれています。バルバロスについてはフズルの兄オルチがバルバロスと呼ばれていたのをオルチの死後フズルが継承したといわれています。
オルチ・フズル兄弟が海軍提督の時代、地中海は「オスマン帝国の湖」と呼ばれるほど、勢力を拡大していました。ちなみにフズルがスレイマンによって名付けられた「ハイレッディン」という名は信心深いことを意味する通称です。これは、彼が自分の旗にコーランのスーラ13節を表記していたためだと思われます。
↓はフズルが使っていた旗についてのサイト 図柄についての説明が書かれている（トルコ語）
このドラマでの主役は兄オルチと弟フズルの兄弟で、Engin Altan Düzyatanは、どうやらオルチ役のようです。
オルチ役はEngin Altan Düzyatan
チャガタイ・ウルソイが降板して、代役として兄オルチ・バルバロスを演じることになったEngin Altan Düzyatan は、世界的に大ヒットしているDiriliş Ertuğrulで、主役のエルトゥールル役を演じている俳優さんです。
※エルトゥールルは後にオスマン帝国の創始者となるオスマン1世の父で、トルコ系民族のカユ族の族長です。
Engin Altan Düzyatanは、1979年7月26日、先日大きな地震があったイズミル生まれです。1996年に大学（Dokuz Eylül Üniversitesi）の演劇科に入学しました。
2001年に卒業後はイスタンブールに移り、劇場所属のアクターとして俳優業を始めました。
同時に、Ruhsarというドラマでテレビドラマデビューしています。
↓はそのドラマのワンシーン 左の青年がEngin 今の方が素敵ですよね？
初主演はKadın Her Zaman Haklıdırというドラマなんですが、あまり資料が残っていません・・・残念。
2011年BirAvuçDenizという映画でロサンゼルス映画祭でベストアクター賞を受賞しました。
↓この映画での相手役はオスマン帝国外伝でミフィルニーサ役を演じていたBerrak Tüzünataç スタイルはいいですよねｗ スタイルは。
↓そして、なんといってもDiriliş Ertuğrul・・・これ、日本でも配信してくれないかなあ？英語圏のNetflixでは配信されているんだけど・・・。
フズル役はUlaş Tuna Astepe
Ulaş Tuna Astepeは、1988年5月5日イズミット生まれ。ミマーシナン大学で演劇を学び、Osmanli Cumhuriyetiという映画で衣装アシスタントとして仕事をしましたが、その後は俳優として仕事を始めます。
2011年には舞台Bayrak（国旗）で主演を務め、それ以後、テレビなどにも出演するようになりました。
Körfezという映画で主演。この映画は2017年ベネチア映画祭で初演されました。
いかがでしたか？新型コロナの影響で撮影が遅れているようですが、少しづつではありますが再開されているようです。しかし、トルコでは大きな地震があったため、また撮影が遅れる可能性もあります。
（津波被害も出ているようですが、被害がなるべく少なく済むことを祈っています）
フズルはオスマン帝国外伝でも重要なキャラクターとして登場しました。フズル兄弟の立ち位置からのオスマン帝国はどのように描かれるのか大変興味あります。こちらも日本での配信があるとうれしいですね。
