世界中で大ヒットし、日本でも大変盛り上がったオスマン帝国外伝のシーズン・ゼロともいうべき、スレイマンの父である「冷酷者」セリム1世を主人公にしたドラマが制作されることが発表されました。
セリム1世とは
セリム1世は第9代オスマン皇帝で、度重なる遠征でオスマン帝国の領土を拡大し、マムルーク朝を滅ぼしてスンナ派の盟主となり、オスマン朝のスルタン=カリフという伝説を作った人物です。
また、父帝バヤジット2世を廃位させて即位し、兄弟を次々に処刑して最後には父帝も暗殺したことから「冷酷者」という異名を持っています。
気になるドラマの設定は?
現在分かっているのは主人公がセリム1世とその妻であるアイシェ・ハフサ・スルタンであることと、この二人のキャストだけですが、当然皇子時代のスレイマンやあの皇女様たちが登場するでしょう。そしてセリム1世の「落とし胤」と噂されているユベイス・パシャの話も出てくるのではないかと思います。
問題はどこから描かれるかということで、皇位簒奪からなのか、もっと前から描かれるのかはまだわかっていません。
いずれにしても戦場に生きた皇帝ですので、戦のシーンも多いと思われます。
セリム1世役はCengiz Coşkun
Cengiz Coşkunは、1982年4月29日イスタンブール生まれですが、両親はブルガリアからの移民です。中学生のころからバスケットボールを始め、Ülkersporで7年、Erdemir Ereğli Sporで2年、BalıkesirDSİSporで1年プロ選手だったようです。
2002年にベスト・モデル賞を受賞し、その後はモデル活動とともに演技にも活動の幅を広げています。
2005年にはオスマン帝国外伝でマトラークチュを演じたファティ・アル主演のドラマ「Rüzgarlı Bahçe」でTVドラマデビューしました。
その後2012年「Fetih 1453」という映画で、ジェノバの将軍Giovanni Giustiniani役を演じて注目を浴びました。実は監督ファルク・アクソイは、Cengiz Coşkunを主役のメフメト2世役にしたかったようなのですが、Cengiz Coşkunの青い目のせいで断念したという話です。
最新作Diriliş:Ertuğrulでは、トゥグルット・アルプ役を演じています。
アイシェ・ハフサ役はHazal Filiz Küçükköse
HazalFilizKüçükköseは、1988年2月9日 メルシン生まれ。
大学を3年で中退して女優になりましたが、現在アンカラ大学理学部に編入して学業を続けているようです。
2015年にはブラック・オズチビット主演のドラマ「Kara Sevda(盲目の愛)」にも出演しています。
スレイマンの父帝が主役ということで、おそらくスレイマンの幼少期の話や、皇女様たちの幼少期も描かれるはずなので、オットマニアとしては大変興味をそそられるドラマです。まだ他の配役や、タイトルも発表されていませんので、どうなるかわかりませんが、ぜひとも日本でも配信してもらいたいですね!