シーズン3でスレイマンを魅了し、ヒュッレムを戦慄させたフィルーゼ。
サファビー朝の紋章を首に入れ墨していたことから「サファビー朝」の人間だとばれて「王女」だと名乗ったフィルーゼでしたが、彼女の本当の名前はフュメイラでした。
印象的な登場
フィルーゼの登場は、難破船の残骸から引き上げられるという印象的なものでしたが、後になって出てきた「事実」を考えれば、ちょっと腑に落ちないところがあります。
フィルーゼは海で一人漂流しているところをオスマン海軍の船に発見されて帝都に連れて行かれましたが、それはたまたまだったのでしょうか?
もしも本当に難破してしまったのだとしても、サファビー朝は地中海に面していませんので、どういう経路でどこに行こうとしていたのかが謎です。
首の紋章
フィルーゼことヒュメイラは「サファビー朝」の紋章を首に入れ墨していました。
それが原因でサファビー朝の関係者だとばれることになります。あれがなければ永久に正体がばれることはなかったでしょう。
シーズン4でアルカス王子が登場した時、私は首に紋章があるかどうか気になりましたが、結局それらしいものは見当たりませんでした。
フィルーゼの説明では、フィルーゼは「王に国を追われた王族」だということでしたから、王族であることを示すために必要だったのかもしれませんが、いくらでも捏造できますよね?
女奴隷を後宮に納めるときに身体検査をしているはずですが、そこは見なかったのでしょうか? だとしたら、首に紋章を入れることは一般的ではなかったということでしょう。
勝手に想像「フィルーゼのミッション」
実際のところは全く謎ですが、話の流れから、勝手にフィルーゼことヒュメイラの「本当のミッション」を想像してみました。
ミッション1 オスマン朝後宮に潜入
情報通のサファビー朝は、以前から多くの間諜を帝国内におくりこんでいたようです。
しかし、男では宮殿内に潜入するには限界があります。そこで、女性間諜フィルーゼを送り込んで、スレイマンに近づくよう指示。
後宮に入るには女奴隷にならなければならないため、海で難破したと装い、オスマン海軍に拾われて奴隷に。
ミッション2 スレイマンにハニートラップ
詩や文学にも造詣が深いスレイマンの関心を引くため、宮廷仕込みの教養でスレイマンの気を引き、さらに手練手管でスレイマンを身も心も骨抜きにする。
ミッション3 皇子を産んで跡継ぎに、さらにスレイマン暗殺
懐妊して皇子を産み、スレイマンの後継者に。
同時にスレイマンに毒を盛って殺害し、我が子を皇帝に。
そこで首の紋章を見せ、自分が実は「サファビー朝の王女」であることを明かし、めでたくサファビー朝と不戦協定を結ぶ。(ただし実は本当の王女ではない)
どうでしょうか?こういう筋書きでもないとあの首の入れ墨に説明がつかないような気がします。フィルーゼが本当のフィルーゼ王女ではないとしたら、わざわざ紋章の入れ墨を入れる意味はないような・・・まあ、行き当たりばったりが多いトルコドラマですからあまり深読みしても仕方ないかもしれませんが。
※これはあくまでも勝手な想像ですので、ご了承ください。
そういえばフィルーゼ失踪後、スレイマンが倒れましたよね?あれはもしかしたらフィルーゼが何らかの遅延性毒を仕込んでいたのかも?
だとしたら、もう少し発覚が遅れていたらどうなっていたか・・・ちょっと怖いですね。
フィルーゼはヒュッレムにとっては強敵でしたが、最後はあっさりと幕が引かれてしまった印象です。あの後フィルーゼがどこに行ったのかは結局わからずじまいでした。