先日シーズン3が配信されたNetflixオリジナルドラマ「アティエ」・・・。
私の勉強不足なのか、理解力不足なのか、正直観終わっても「?」は消えませんでした。
交錯する世界、難解なストーリー
シーズン1では、アティエ(ベレン・サート)が自分の意識下にある記号とうり二つの記号が古代遺跡ギョベックリテペで発見されたことを知り、実物を見ようとギョベックリテペに向かうのですが、そこで知り合った考古学者エルハン(メフメト・ギュンシュース)とアティエはギョペックリテペの秘密を探るうちに、自分たちが出会うことを運命づけられていたことを知るのです。
さらに、エルハンの家族はエルハンが幼いころ、アティエの婚約者であるオザンの父セルダルが「組織」の命令でエルハンの父がつかんだギョベックリテペの秘密を奪うために襲われ、エルハンはセルダルに育てられていた。死んだはずのエルハンの妹が実は生きていて、アティエの妹ジャンスとして育てられていた。警察官だったアティエの父が事故現場から連れ帰って自分たちの養女にしていたのだ。しかも後でわかるんですが、父親のナズムも生きていたんだから。
セルダルは愛する妻をよみがえらせるためにアティエの力が欲しかった。アティエがいると死者が蘇るのか?
上から事件のもみ消しを指示されたからって言うことなんですが、遺体がないのに死んだことにできるんですかね?組織も甘いな。
アティエはオザンと結婚する直前だったのに、家族同様のエルハンの存在も全く知らなかったこと。オザンや家族との話でも名前も出てきていなかったのかなあ?それとも「出会うべき時に出会うために」意図的に隠されていたのか・・・。
で、なんやかんやで結局アティエはエルハンと結ばれるんですが、その後アティエがギョベックリテペで「異世界(?)」の入り口を開けてしまい、死んだはずの妹ジャンスが生き返っていて、しかも自分はジャンスではないという。
ここでシーズン1終了。謎だらけのままシーズン2へ。
シーズン2では異世界に来てしまったアティエ。この世界では妊娠すると母子共に命を落とすという、人類の危機を迎えていた。
ところで、アティエはこの世界では存在していないことになっていて、誰もアティエのことを知らない。ジャンスはジャンスという名前ではなく、事故の後エルハンとともにセルダルに引き取られていた。
自分の父親に会いに行くも、父親は自分のことを知らない上、結婚もしていなかった。
ますます謎な展開で、母を捜しに行くと、母は精神病院に。しかし母はアティエの事を知っていた。会いに来ることも分かっていたという。
エルハンは別の女性と婚約中で、もちろんアティエの事は知らない。しかしこの婚約者はじつはセルダルの手先。セルダルはありとあらゆるところに手下を仕込んでる。
この世界ではセルダルの妻メレクは生きている。ということはアティエを追う必要もないか。
後でわかったのは、両方の世界は並行して存在しているという設定で、違う世界で関係があったものは他の世界でも「何となく知っている」と感じるという。
で、母に導かれて自分のやるべきことを見つけるアティエ。実はエルハンの子を身ごもっていた。
新しい命が生まれなくなった世界を救うべく、出産に及ぶ。アティエの出産により、この世界でも子供が生まれるようになる。
う~ん・・・お腹が大きくなってなかったから、臨月までって長い逃亡生活だな・・・あんなひっ迫してた割にはえらく悠長な感じがする。まあ、「特別な子」だから普通には生まれないんだろうね・・・3か月ぐらいで生まれたりして。
しかし謎はまだまだ続く。アティエが産んだ子はなぜかオザンに誘拐されるのだった。
えっと、アティエはどっちの世界で子供を産んだんだっけ?
で、なぜかアティエの葬式が行われているんだが・・・。アティエは死んでるの?
あ、もしかしたら元の世界にいたアティエは死んで、別世界のアティエが帰ってきたとか?アーもうわからんw。
で、シーズン3に突入。
シーズン3ではアティエの娘が誘拐されて8年も経っている。エルハンとアティエは娘を必死に探すが、手掛かりはなし。
と、ここまで書いていて、ふと思った。
「待てよ?もしかしてシーズン2の世界って、アティエが生贄にされた後の世界?時空がゆがんでる?」
で、アティエがいなくなったから子供が生まれなくなった世界で、アティエがそこに現れたから元の世界とつながったとか?
いやでもなあ・・・だったらとってつけたようなメレクの話は要らんかったんでは?
ドラマに登場するウムット(セルマ・エルゲチ)とメレクの話からすると、メレクが組織を呼んだのかとも思ったんだけど、それだと他のシーズンとつながらんのよね・・・。
このドラマ、原作があるみたいで、読んで理解を深めようと考えたんだけど、どうも原作とはかけ離れてるみたいだし、そもそもトルコ語版しかないので、理解するの難しいかな?
ドラマの見どころ
正直言うと、話としては「?」なストーリーで、私の足りないおつむでは理解できないことだらけでした。
ですので、このドラマの見どころはというと、アナトリア地方の古代遺跡がふんだんに登場することと、オスマン帝国外伝と新オスマン帝国外伝の出演者が多数登場することですかね?
主役のアティエは新・オスマン帝国外伝でキョセムを演じたベレン・サートで、エルハンを演じたのはオスマン帝国外伝でムスタファ皇子を演じたメフメト・ギュンシュース、そのエルハンの父親はオスマン帝国外伝でマトラークチュを演じたファティ・アル、そしてアティエの出産を手伝う謎の女性がオスマン帝国外伝でギュルフェムを演じていたセレン・オズトゥルク、オザン役は新オスマン帝国外伝でムラト4世を演じたメティン・アクドゥルガー、さらにシーズン3ではオスマン帝国外伝でハティジェを演じたセルマ・エルゲチと、まあ、見知った顔だらけです。
彼らの演技は素晴らしいんですけど、ストーリー展開が謎だらけで結局1度観ただけでは理解できないというのが難点です。もうこれで終わるんだろうか・・・?続きあるのかなぁ?結局組織って何だったんだろう?
結論としてはストーリーを考えたらしんどいドラマです。だから途中から、「出演者は誰か」ばかり見てしまいましたw