オットマニアな主婦のブログ

オスマン帝国外伝にどハマリしたオットマニアな主婦の独り言です。(注意:ネタバレありですので、本編を観てから読んでください)

オスマン帝国外伝で気になった人物 完全無欠の男 マルコチョール・バリベイ

ドラマではイケメン俳優ブラック・オズチビットが演じ、クールで強くてしかも性格までもかっこいい、完全無欠の英雄として描かれているマルコチョール・バリベイ。

あまりにも完璧で、ふと、「この人は実在の人物?」と疑いたくなるほどです。

 

実在したマルコチョール・バリベイ

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ウィキペディア(英語版)によると、ドラマのマルコチョール・バリベイのモデルとされるMalkoçoğlu Yahyapaşazade Bali Beyの母親はバヤジット2世の娘ということになっています。バヤジット2世はスレイマン1世の祖父ですから、皇族の血を引いているということになります。1495年生まれとありますから、スレイマンよりも年上ですね。

軍司令官として目覚ましい功績があり、「バリベイ(最高司令官)」という称号を得ることになりました。

ベオグラードボスニアの統治を任され、その後、ブタペストの副知事になっています。1548年ブディンの副知事として亡くなりました。

 

トルコで英雄として人気があるマルコチョール

マルコチョールをこれほどかっこいい存在として描いているのは、もともと「マルコチョール」という歴史上の人物に人気があったという背景がありそうです。

皇女を母に持つという高貴な血筋と、輝かしい軍功が語り継がれ、マルコチョールを主人公にした映画やコミックなど様々な創作物が作られていたため、トルコの人々にはなじみのあるキャラクターなのです。

 

もっとも有名な「マルコチョール」

トルコでブラック・オズチビットがマルコチョールを演じる前、もっとも有名だったのはcüneyt arkınという俳優さんが演じたマルコチョールでした。

 

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この映画は大ヒットし、シリーズ化したため、「マルコチョール=cüneyt arkın」というイメージが定着していました。

しかし「オスマン帝国外伝」の世界的大ヒットにより、「マルコチョール=ブラック・オズチビット」の方が、今や一般的ですね。

 

↓がcüneyt arkınの若かりし頃・・・なかなか渋い。

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いかがでしたか?マルコチョールが実在の人物であることは間違いないのですが、人物設定はかなり創作されたものでした。

 

ドラマでは、実在のマルコチョールよりも若く設定して、ブラック・オズチビットというたぐいまれな美男子を配役し、ラブストーリーをちりばめたようです。物語を面白くするために、「クールでかっこいいマルコチョール」というキャラクター設定をしたようですね。

マルコチョールに振られたミフリマーフがこれからどのように行動するか、また、マルコチョールはヒュッレムとリュステムから攻撃を受けてしまうのか・・・今後の展開も目が離せませんね!