イスラエルとハマスの戦闘が繰り広げられている現在、「エルサレム」の帰属については非常にセンシティブと言わざるを得ない状況で、十字軍と戦ったアイユーブ朝の創始者サラディン(サラーフッディーン)を主役としたトルコ発の歴史ドラマ「Kudüs Fatihi: Selahaddin Eyyubi」が制作されるようです。
Kudüs’ü özgürlüğüne kavuşturan büyük komutan Selahaddin Eyyubi’nin hikayesi…
— Kudüs Fatihi Selahaddin Eyyubi (@SelahaddinDizi) 2023年10月28日
Kudüs Fatihi: Selahaddin Eyyubi yakında @trt1’de başlıyor!🔥 pic.twitter.com/prLESmui4V
サラディン(サラーフッディーン)とは?
私の世代だと「サラディン」と習ったと思うのですが、正確な発音によると「サラーフッディーン」だそうで、現在ではwikiなどでも「サラーフッディーン」となっています。
サラディンはクルド系のイスラム教徒でアイユーブ朝の始祖、そして十字軍と死闘を繰り返し、イスラエル王国を征服した人物です。
これだけでも現在の世界情勢からしたらかなり物議を醸しそうな予感しかしませんが。
これを今制作するという英断(?)を下したのはトルコ国営放送TRT…。
TRTと言えば、先ごろNetflixが世界配信を止めてしまった「戦士エルトゥールル」などを制作している放送局です。
エルトゥールルはオスマン帝国の創始者の父でトルコ人の英雄でした。サラディンはクルド系でトルコ人ではありませんが、イスラム教徒にとってはまさに英雄といっていい人物で、ムスリムの多い国では「戦士エルトゥールル」以上にヒットする予感しかしません。
詳細はまだ不明
今のところimdbは情報なし。今後書き込みが出てくるでしょうが、話の内容的に「アタテュルク」どころではない反発がありそうな気もしますね。
分かっている出演者は Uğur Güneş (ウーグル・ギュネス)ですが、彼がサラディン役に確定かどうかはまだ分かりません。
内容的に物議を醸すこと必至
最初に書いたように、現在の世界情勢からしてこの時期にこの作品を発表すると、イスラエルに反発するイスラム教徒は間違いなく期待するでしょうね。
勿論それをわかってて今ぶち上げたんでしょうけど。
ただ、そうなると視聴率を取るために挑発的な内容になる可能性が…。
宗教的にフラットな私なんかは「ぜひ見たいのであまり過激にはしないで」と思ってしまいますが…。