マヒデブランがガブリエラから献上された豪華な鏡「罪の鏡」・・・宝石をちりばめた眩いばかりの鏡でしたね。あれにそっくりな鏡が、今年東京と京都で開催された「トルコ至宝展」で展示されていました。
想像以上に豪華だった!オスマン帝国のお宝「トルコ至宝展」 - オットマニアな主婦のブログ
実在するお宝が登場するオスマン帝国外伝
この鏡については、図録の説明ではこの鏡は16世紀末に作られたとあるので、時代的にはまだ作られていないはずですから、マヒデブランが貰ったわけではないと思います。
また、「トルコの至宝展」で展示されていたものとよく似た宝飾品がドラマに登場しています。
たとえば「イブラヒムの遺産」として登場したいくつかの財宝は図録にあるものと同じ形のものがあります。
↓はイブラヒムの没収資産の中に同じものが・・・。
Murassa Altın Ayna Mahfazası(黄金の鏡枠)
この鏡の形状は、16世紀後半と17世紀前半に広く使用されている様式化されたカーネーションの形をデザインしたものです。 黄金に花の浮彫が施され、 上部に金色の三日月が付いていて、持ち手の両側に茎があり、その茎の先にエメラルドをくわえた竜頭形をした押しピンがつけられています。 持ち手、ヒスイのシート、エンボス加工された花には、ルビーとエメラルドが飾られています。 ケーシングの背面の鏡は、金とルビーで縁取られていましたが、現在は失われています。
どうやら本物の鏡も割れて失われているようですね。
ただ、気になったのはこれだけ大きな鏡が金で作られていたのなら、重くて片手では持ち上げられないのではないかと思います。さらにこの枠に鏡がはめ込まれていたのなら、女性には重たすぎるでしょうね。
Altın Tören Matarası(儀式用黄金のフラスコ)
1560年代に作成された儀式用フラスコ。こちらもイブラヒムの存命中にはなかったものです。
フラスコとは、スルタンの飲料水を入れておくものですが、「儀式用」とあるので普段使いのものではないようですね。
こちらも黄金製でルビーやエメラルド、そしてシート状のヒスイが施されています。
こちらにも竜頭の突起があるのですが、修復された形跡があるとのこと。
いかがでしたか?ドラマに登場する小道具は実際にはその時代のものではないようですが、実際にトプカプ宮殿で使用されていたデザインのものでした。
ヒュッレムやマヒデブランも同じような豪華な日用品を使っていたのかと想像するだけでも楽しいですね!