不幸にも子供を失い、スレイマンからも顧みられていないというのに慎み深く、耐え続けているギュルフェムですが、シーズン4ではとうとう堪忍袋の緒が切れる事態が起こってしまいます。
マヒデブランにスレイマンを奪われたギュルフェム
登場した当初からすでにスレイマンの寵愛を失っているギュルフェム。
何か失態を犯したわけではなく、スレイマンの気持ちがマヒデブランに移ったために、寡婦のように日々を過ごしていました。
それでも文句を言うでもなく、ただただ慎み深い態度を取るようすは、母后からも信頼を得ていました。
そんなギュルフェムに、当初マヒデブランは冷たく、見下すような態度を取っています。
その上マヒデブランはギュルフェムがスレイマンに呼び出されたと知ると、機嫌が悪くなったりしていました。
そんな自分勝手なマヒデブランのことを、ギュルフェムがよく思っているはずもなく、マヒデブランがヒュッレムにスレイマンを奪われて狼狽える様子をみたギュルフェムは、ひそかにほくそ笑みます。
それでも表面上は、穏やかに慎み深い態度を貫いているギュルフェムですが、シーズン3からは少しづつ「闇」を感じさせる部分が現れ始めます。
執拗にイブラヒム排除をもくろむヒュッレムとハティジェの確執が激しくなった辺りでは、ハティジェに加担して「呪い」の儀式を手伝ったり、シャー皇女の陰謀に加わったりするようになりました。
それでも、まだ他の女たちよりは、良識ある態度を貫いているように思えました。
とうとうキレた?!ギュルフェム乱心!
しかし、そんなギュルフェムもとうとう我慢の限界がやってきます。それが彼女の最期へとつながるのですが、キレた相手はヒュッレムではなく、スレイマンにでした。
そう、ギュルフェムの本当の苦しみの原因はスレイマンだったのです。
考えてみれば、ギュルフェムが一番つらい時にスレイマンは寄り添わず、マヒデブランとよろしくやっていたわけですし、その後の後宮のトラブルはすべてスレイマンがヒュッレムを特別扱いしたことから始まっているのですから、当然といえば当然です。
ただ、ギュルフェムがキレたのは、スレイマンが「二人の皇子」をを死に追いやったことに対してでした。
スレイマン自身もそのことで苦しむのですが、その苦しむ様子を見たギュルフェムは怒りが込み上げてきたようです。
いかがでしたか?スレイマンに詰め寄るギュルフェムの様子は、「さんざん苦労をかけられた旦那が、病気になって介護が必要になった時に仕返しをする奥さん」を思わせます。こんな怖いギュルフェムは想像できませんでした。やはり彼女も苦しみをため込んでいたのですね。
もしもスレイマンがもう少しギュルフェムの気持ちに寄り添っていたら、ここまで憎しみをため込むこともなかったのではないか・・・と私は思います。
(これは「おとなしい奥さん」をいいことに好き放題している男性への警告ですよ!奥さんへの思いやりを忘れないで!)
こんな最期は彼女にふさわしくないですが、せめて天国で夭折した子供と安らかに眠っていることを願います。
価格:1,000円 |