先日ご紹介した京都近代美術館で開催されている「トルコ至宝展」に実際に足を運んでみました。
オスマン帝国外伝のドラマ内でもふんだんに登場する宝石。歴史的にみて日本では貴族でもあまり宝石を身に付ける習慣がなかったため、ハレムの女たちだけでなく男たちも宝石を身につけていることを不思議に思っていました。
しかし、今回この「トルコ至宝展」に実際に行ってみて、それが決して誇張されたものではなかったことが分かりました。
どんだけ?!使いにくそうなぐらい宝石まみれの日用品
この展示会のチラシやHPで紹介されている宝石をちりばめた手鏡や瓶は「そうね、そんなものも権力者は作らせるよね?」と納得できるものばかりですが、今回私がびっくりしたのは陶器でできた皿やカップにも金や宝石を後付けで散りばめていること。
特に日本で作られた有田焼や中国の陶磁器の皿に細い金の糸を張り巡らせて宝石をちりばめてあったり、するのには驚きました。
それも飾り用の皿ではなく使うための皿・・・。いやいや、使いにくいやろ?皿洗い大変やん?洗ってる時に宝石とれたらどうすんの?と、ツッコミを入れたくなる。↓
独特なデザインの衣装 スレイマンのカフタンもあるよ
オスマン帝国のお宝なので当然ですが、スレイマン1世のカフタンや刀剣なども展示されていました。それらの遺物を見てスレイマンに思いを馳せる・・・これをスレイマンが身につけていたのかぁ~(遠い目)
↓スレイマンが戦で被っている兜に似たものも飾られていました。実際にも宝石が散りばめられています。
とにかく豪華!オスマン帝国の繁栄の歴史を思い知らされる
日用品すべてがゴージャスなオスマン帝国の皇帝の生活。なんていうか、ここまで宝石まみれで生活していたら日本の普通のお皿なんてみすぼらしく見えてしまって、思わず宝石を埋め込んだのかもしれませんね。
(て言うか、逆に宝石がビーズかなにかにしか感じられなくなりそう)
価値観の違いでしょうが、シンプルなものが美しいとする日本の価値観からしたらもうお腹いっぱいって感じでした。
それにしても、これだけの宝石を世界中から集めるのにどれだけの人間が泣かされたのか・・・ため息が出ます。
ミュージアム・ストアでのお買い物
京都近代美術館では、展示会場が2階と3階に分かれていて、2階の会場をでるところにトルコ至宝展のミュージアム・ショップがあって、そこで図録や絵葉書、トルコの雑貨なども買えます。もちろん私も念願の図録と雑貨を少し買いましたよ。
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オスマン帝国と日本の関わり~一人の男がトルコ人の心をつかむ
日本の焼き物や工芸品は江戸時代にオランダや中国を通じてオスマン帝国に運ばれていました。
しかし、鎖国していた日本がオスマン帝国と直接出会ったのは明治時代になってからです。東洋の小国が突然現れて近代化に成功し、ロシアと戦争をして勝ったというのは欧米列強だけではなく、ロシアに苦しめられていた周辺諸国に衝撃をあたえたのです。
また、映画「海難1890」で有名なエルトゥールル号の海難事故で日本の人たちがトルコの船員たちを救出したことでトルコ人の日本への好意は急上昇します。
トルコ人の親日度を更に上げたのが山田寅次郎という人。(トルコでは教科書にも載っているというのに日本ではあまり有名ではありませんね)
山田寅次郎はたった一人でエルトゥールル号の遺族のための義援金を集め、トルコに渡りました。その後、日本とトルコの架け橋となり、トルコの近代化の手伝いをした山田寅次郎の遺品も展示されています。
↓は山田寅次郎の伝記結構面白い。
いかがでしたか?オスマン帝国の威信を肌で感じられる「トルコ至宝展」、関西在住の方は一度足を運んでみてはいかがでしょう?オスマン帝国外伝のドラマがますます身近に感じられること請け合いですよ!
追記:昨日(6月30日)G20のために来日していたエルドラン大統領が「トルコ至宝展」を表敬訪問。時間が重なった人は、もしかしたら入場制限が掛かってしまったかも。お疲れ様です。
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