シーズン4後半で登場する、歴史上では後々サフィエ・スルタンとして国を牛耳ることになるサフィエは、セリム皇子の息子ムラト皇子の寵妃です。
サフィエ・スルタンとは
サフィエ・スルタンは本名はソフィア・バッフォといい、ヌル・バヌの親戚にあたるヴェネチア貴族出身の女性です。
コルフ島に向かう途中で海賊に襲われ、奴隷としてイスタンブールに連れてこられました。
セリム皇子とヌル・バヌの息子、ムラトの後宮に入り、のちにメフメト3世になる息子を産みました。
サフィエが「悪女」と言われる所以はオスマン帝国の内情を母国であるヴェネチアに諜報し続けたため、国益に大損害を与えていたためです。
また、ムラト3世が崩御した際、息子のライバルである19人もの異母兄弟を処刑させ、妊娠したムラト3世の側女も生きたまま袋詰めにして海に投げ込ませるという非道ぶりも関係あるかもしれません。
サフィエ・スルタンは、オスマン帝国外伝の続編「kösem 」にも登場していて、その中では、そんな凄惨な場面を見てしまったサフィエの孫であるアフメト1世は、弟ムスタファを処刑せず、カフェスに幽閉することを心に誓うという場面があります。
(もっとも、アフメト1世の兄弟たちは、ムスタファ皇子を除いて皆不審死を遂げていて、本人の知らないところで兄弟殺しが行われていたようですが・・・)
オスマン帝国外伝でのサフィエ役はGözde Türker
Gözde Türkerは1993年9月17日イスタンブール生まれ。
ミマーシナン芸術大学を卒業し、オスマン帝国外伝がドラマデビュー作品です。
その後Poyraz Karayelというドラマに出演し、merisという役を演じました。
ちなみに「kösem」のサフィエ役はHülya Avşarです。
Hülya Avşarは1963年10月10日トルコのエドレミト生まれのクルド系トルコ人です。
もともとはフォーク歌手としてデビューしています。現在は女優活動の他、デザイナ―、コラムニスト、実業家と多彩な顔を持っています。
1983年に「Haram」という映画で主演し、女優として認められました。
いかがでしたか?オスマン帝国外伝では、まだ力を得ていないサフィエですが、姑のヌル・バヌと共に、夫を皇帝にして、帝国を牛耳る存在になり、ヒュッレムに始まる「女人統治」を完成させる立役者となるのです。