シーズン4で登場するファトマ皇女は、ヒュッレムとリュステムによるムスタファ皇子への陰謀を阻止しようと夫カラ・アフメド・パシャとともに行動を起こします。
史実のカラ・アフメド・パシャ
カラ・アフメド・パシャの出身はアルバニアとされています。デヴシルメによってイスタンブールに来て、宮殿学校を優秀な成績で卒業し、「Kapıcıbaşı」というタイトルを獲得しています。
その後、セリム1世の末娘ファトマ皇女と結婚し、ダマトとなりました。
1553年、遠征に参加している時、ムスタファ皇子がスレイマンに謀反を疑われて処刑されたと知ったカラ・アフメド・パシャは、それが大宰相リュステムの陰謀だと考え、スレイマンに訴えます。
ムスタファ皇子処刑を後悔していたからか、スレイマンは即日リュステムを解任し、カラ・アフメド・パシャを大宰相に任命しますが、たった2年後には解任され、カラ・アフメド・パシャは処刑されてしまい、リュステムが大宰相に再任されています。
カラ・アフメド・パシャ役はYetkin Dikinciler
Yetkin Dikincilerは1969年8月15日イスタンブール生まれ。ミマールシナン大学で演劇を学びました。
舞台演劇、映画、ドラマの他、声の良さから声優としても活動していて、アニメ「シンプソンズ」のトルコ版にも参加しています。
代表作は「Babam ve Oğlum」で、主人公の伯父を演じています。
最新作は「Merhaba Güzel Vatanım」(2019)です。
いかがでしたか?ファトマ皇女と一緒にムスタファ皇子の援護とヒュッレム&リュステムの排除を画策したカラ・アフメド・パシャでしたが、リュステムを完全に排除することができず、最後には自分が処刑されてしまうという残念な最期を迎えてしまいます。
しかも、彼の処刑後リュステムがすぐに返り咲くことになってしまうのです。
もちろん、それはヒュッレムとミフリマーフがスレイマンに働きかけたからです。
しかし、リュステムが「ムスタファ皇子謀反」をスレイマンに吹き込んだと告発されたいうのに、処刑されることもなく生き延びた時から、解任はあくまでも「不満分子」の矛を治めさせるのが目的であって、スレイマンはいずれリュステムを許すつもりだったのではないかと思ってしまいます。