新オスマン帝国外伝もチャンネル銀河ではシーズン2に突入していますが、どうも盛り上がりに欠ける・・・。それはキャストの大幅変更と、ドラマのテイストの違いが原因でしょうか?
シーズン1は内容について罰金を食らっていた⁈
実はこのドラマ、シーズン1放送当時に内容についてトルコの「ラジオテレビ評議委員会」(RTÜK)から警告を受け、警告を無視したため罰金処分を食らっていました。
クレームがついた内容と言うのは、幼いムスタファ皇子が地下牢で処刑人に迫られ、その様子を見たハリメが叫び声をあげるシーン。
当時このドラマが放送されていたのは午後8時というゴールデンタイムであり、その時間帯に幼い子供が家族によって処刑されようとしているシーンを流すことは不適切であるという警告でした。
RTÜKはこのシーンを事前チェックし、不適切であると警告しましたが、放送権のあるスターテレビはこの警告を無視して問題のシーンを放送しました。
確かに、ゴールデンタイムのお茶の間で観るにはちょっとキツイけど・・・というか、このドラマでは他にもそういうシーンあるよね?むしろ後の方にもっとすごいのあったような・・・。子役への配慮ってことかな?
ただ、「暴力が~」とかいうならS2の方が過激だし、どうもとってつけた感が・・・。
RTÜKとは?
RTÜK(ラジオ及びテレビ最高評議会)は、1994年設立のトルコで放送されるすべての番組を監督するトルコ共和国の文化庁に属する組織です。
日本のBPOのようなものでしょうか?
このRTÜK、最近いろいろ規制を強めている印象ですが、この頃からすでにその片鱗があったんですね。
ところで、この記事では「歴史と大幅にかけ離れた」ドラマだと書かれていて、「それを言ったら前作も、いや今流れているオスマンドラマのほとんどが・・・大概ですけど?」と、ツッコミを入れたくなるんですが。
最近のオスマンドラマなんか、殆どが歴史からかけ離れてて、荒唐無稽なのにそれはいいんかい?
さらに警告から決着までに時間がかかったことに対してキョセムが放送開始した当時のRTÜKの会長(処分時には交代)を名指しで非難。会長が処分を止めてたってことなんだろうか?
処分が影響?
この新オスマン帝国外伝が放映されていたのは2015年から2017年なんですが、この記事が出たのが2016年3月、そしてシーズン2が放送開始したのは2016年11月なんですね。
ということで当然罰金処分を受けたテレビ側としては配慮せざるを得ない。おそらくはRTÜK側の意向を汲みつつ、大幅にドラマの演出を変えざるを得なかったのではないかと推察。この後放送時間も夜8時から10時へと移動。しかし、あちらのドラマって基本2時間越え・・・平日の10時から2時間もあの重たいドラマを観るのはかなり疲れるw
案の定あちらでもこの番組改編は不評・・・せっかく新しいドラマ演出にしたというのに・・・。
↓はドラマの評価をするサイト コメントがブーイングの嵐w
結論 RTÜKの指導により演出方法が変わってしまったのが要因
この処分の後でシーズン2が作られているため、当然RTÜKの指導に従ってドラマは作られているはずです。その結果が「シーズン1とかけ離れた内容のシーズン2」と言うことなのでしょう。
これが良かったのか悪かったのか、視聴者が判断するしかなさそうです。