私自身はドラマが面白すぎてあまり気にならないのですが、「オスマン帝国外伝」にはトルコで放映された当初からいろいろとクレームというか、ツッコミを入れられまくっているようです。歴史ドラマですから時代考証もある程度必要ですが、あくまでも「フィクション」ですので個人的にはあまり目くじらを立てるのもどうかと思います。でも、どの辺にクレームがついたのか気になったので調べてみました。
スレイマン1世が女に翻弄されている!
トルコにおいて、スレイマン1世はオスマン帝国の偉大な皇帝。帝国が最も隆盛を極めたころの皇帝なので、いわゆる「民族の英雄」なのです。ですから、民族主義的保守派からすれば偉大な皇帝が女(しかも外国人奴隷)一人に振り回されていることが我慢ならないという意見がかなりあったようです。
また、スレイマンとイブラヒムの「男色」の噂もさらっとではありますが描かれているので、宗教的にも許されないということなのでしょう。
ただ、多くの視聴者は「フィクション」ということを理解してドラマを楽しんだのでここまでヒットしたのだと思います。
ファッションが時代にあわない
オスマン帝国外伝がここまでヒットしたのは女性たちの華麗な衣装も一役かっているようですが、実はあの衣装は19世紀のフランスで流行したドレスをもとに制作されたもの。ヒュッレムたちの時代にはありませんでした。当時の女性の服装についてはあまり画像がないので、なかなかそれを知ることができませんが、絵画などから推測するに、上着は首元まで覆われた形で、下はサルエルパンツのような形のズボンだったようです。そういえば、「アラ○ン」のジャスミンはそんなズボンを穿いていたような・・・。(時代も国も違うけど)
料理にトマトが・・・
トマトはアメリカ大陸原産。旧大陸のトマトがもたらされたのは18世紀なのでこの時代のトルコ料理にトマトが使われることはなかったのです。現代ではトルコ料理にもトマトはよく使われますが、当時はトマトそのものが帝国内にはなかったのですね。
(ところで18世紀以前にはイタリアにもトマトがなかったの訳ですが、トマトがないイタリア料理なんて寂しすぎますよね。)
※この説はトルコのサイトにて書かれていたのですが、トマトはもっと前に大陸にきていたという話もあるようです。勉強不足ですみません。
歴史的解釈を巡る論争
オスマン帝国は多くの国を征服していたため、現代ではその領土の多くは失われています。特にヨーロッパ世界においてはオスマン帝国=侵略者なので、あまり良いイメージがないようです。侵略者であるスレイマンを美化しているとして被支配者であったボスニアやセルビアなど、特に東ヨーロッパではその描かれ方を非難する意見も見られました。
たしかにハンガリー王ラヨシュなんか相当馬鹿にされてましたもんね。
あのラヨシュ2世もドラマでは中年男として描かれていましたが、実際は20歳の青年王でした。もしもラヨシュを若者として描いていたら、もしかしたらあの自滅も印象が違ったかもしれません。
日本でも大河ドラマの時代考証や歴史解釈で論争が起こることがありますから、歴史を扱ったドラマにおいては仕方のないことなのでしょうね。
日本でも中国や韓国などを巻き込んだ歴史をドラマにしようとすれば揉めるでしょうし、皆を納得させるようなものは作れないでしょう。
(でも、「ドラマだから」で押し通せるのがすごいです・・・)
シーズン3からもいろいろとツッコミどころがあるとは思いますが、私はそれも含めて早く配信されることを楽しみにしています・・・。
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