オットマニアな主婦のブログ

オスマン帝国外伝にどハマリしたオットマニアな主婦の独り言です。(注意:ネタバレありですので、本編を観てから読んでください)

トルコで保守派による「ドラマ監視」が横行中

日本ではコロナ自粛を見張る「自粛警察」なる言葉が誕生していますが、トルコでは保守派市民による「ドラマ監視」が問題になっています。

今回netflixで配信しているトルコのドラマ「恋の入門編」(原題:101 aşk)も、どうやらその対象になっていたようです。

www.instagram.com

 

「恋の入門編」シーズン1

Işıkは、優等生で恋に恋する女子高生。クラスメート不良少年Sinanを気にかけている。

不良グループのEda、Osman、Sinan 、Keremは、他校との弁論大会で騒ぎを起こし、教師たちから目をつけられている。唯一彼らを庇ってくれるBurcu 先生が学校を去るという話を聞いて焦った彼らは、Işıkを誘い込み、Burcu 先生と新任のバスケ部のコーチKemalと恋愛させて引き留めようと画策する。

 

Işık役はIpek Filiz Yazici、Sinan役はMert Yazicioglu、Kerem役はKubilay Akaと、若々しい役者さんが出演しています。

(個人的にはKubilay Akaに注目しています)

www.instagram.com

必要以上に過激な監視

トルコでは、内容によって放送が差し止められることがままあります。以前紹介したハリット・エルゲンチェ主演の「BABİL」が、テロリストを擁護しているとして放送が中止されてしまいました。制作側はそれを否定していましたが、放送局側が批判に折れて放送を中止してしまうという残念な結果になってしまいました。

 

ottomania.hatenablog.com

 

今回の批判内容は?

「恋の入門編」は不良少年たちが、唯一自分たちを庇ってくれる先生に学校に残ってもらうためにバスケットボール部の新任コーチと恋愛させようと企む学園ものドラマです。批判は、「同性愛を肯定している」というものですが、私が視聴した限りでは、そんなシーンはありませんでした。

不良少年たちの素行が問題だというのならまだわかるのですが、批判している人たちは本当にドラマを観ているのか怪しいと思います。

www.sondakika.com

 

今回、検察庁はこの申し立てを却下し、netflixでの放送は問題ないとお墨付きを得ましたが、地上波ではないということが理由なので、手放しでは喜べません。

トルコ国内は保守化が進んでいるということもあり、これからもドラマ内容に干渉されることになるかもしれません。

ブラック・オズチビット主演の「kuruluş osman 」のように、トルコ礼賛のドラマばかりになったら、トルコドラマの魅力が半減してしまう気がします。